駆虫薬サントニン　昭和レトロ　印刷物

形式···その他
種類···その他
キャラクター···その他

商品は
昭和初期　
もしくはそれ以前の印刷物1枚です。
よこ　25㎝
縦　13㎝

破れ、変色等あります。画像でご確認くださいませ。

ご理解いただける方、どうぞ！！

　　　サントニンについての歴史
　　　　　◢◤閲覧注意!！◢◤
場合によっては気分を害する恐れがあります。






日本人は古来、内部寄生虫または「腸内寄生虫」とも呼ぶ動物の腸内（主に消化管）に寄生する虫に悩まされていた。

俗に言う…回虫・蟯虫(ぎょうちゅう)・鞭虫(べんちゅう)

とりわけ、
戦後にかけての日本社会は、生活・衛生環境の悪化により寄生虫が蔓延。

回虫感染率は地域によっては70％から80％

当時、サントニン　[駆虫薬]の発売が回虫感染で栄養失調に苦しむ患者さんにとって大きな福音となったようだ。

回虫禍に悩まされた日本では、昭和20年代後半に回虫感染率は年を追って急速に減少し1960年（昭和35）には15.5％となる。

食料事情や衛生環境の改善や集団駆虫対策、とりわけ国産サントニンの増産とその薬効が大きかったと云われている。
たが、回虫感染率が減少すれば当然、サントニンの需要も減る。
他の駆虫剤との競争も加わり価格も急落。
昭和30年代に入り、一時は総売上高の9割を占めたサントニンの売り上げは急減した。

❀❀医薬品は、その効き目によって病態が改善されて需要がなくなることが理想とされるが、このサントニンの消長こそくすりの理想を達成した典型的な事例のようだ❀❀


当時、回虫駆除にはシナヨモギの蕾が必要でこの植物は中央アジアで栽培されおり100％輸入していたが、第一次世界大戦で医薬品の輸入が途絶え国産化が急がれた。

余談だが、
サントニンはかつて日本ではセメンまたはセメ円(えん)とよばれた。
シナヨモギなどキク科である植物の種子状をした小花頭をシナ花❨通称セメンシナsemen cina❩とされたことが由来するものとおもわれる。

昭和2年（1927）
シナヨモギと同属の栽培をに開始
試作の地が京都の「壬生（みぶ）」であったのでミブヨモギと命名。
長年の苦心の末、昭和15年（1940）にはミブヨモギからサントニンを初めて抽出し、国産化に成功。
回虫を駆除する特効薬として、家庭から軍隊まで広く使用された
#寄生虫

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